こちらでは弊社が今までに手がけた事例をご紹介いたします。
用途変更で耐震壁を撤去
海辺の倉庫をSOHOオフィースにリノベーションする計画でした。
外壁以外の耐震壁を撤去し、開放的な空間にしたいという要望で、計画時から耐震サポートに入りました。
現地調査と3次診断による確認
まず、劣化調査と図面照合の目視による現地調査を行い、躯体の状態が良く、部材断面等から耐力の余力も大きいと分かり、詳細な検討に入りました。
コンクリート強度は、シュミットハンマーによる推定強度と設計基準強度との比較を行い、また、壁を撤去するため、大梁の長期確認、2次診断と3次診断の併用など、通常より安全に耐震性の確認を行っています。
計画時から協働
欧米は再生手法も多様で、構造の制約が少ないため、外壁と床の一部だけを残す大胆なリストラクチュアリングは多いようです。
耐震壁の撤去など耐力が減る計画は、基本的にNGと考えていますが、事前調査、耐震診断を行い、計画時から協働できれば、可能性は広がると思います。
~建基法で構造的に注意したコト~
①既存不適格の増改築の扱い
②旧耐震(S56.5月以前に設計)か
③原設計図書・検査済証の有無
④用途変更で危険性を増大するか
⑤大規模の修繕・模様替えに該当するか
<耐震診断、改修後の安全確認の概要>
・2次診断、3次診断併用 ※確認対応不要
・長期許容応力度の確認
・全体およびゾーニング検討
・スラブ水平伝達力の確認 ほか
広島県を中心に数々の公共系建築物や東京地方の民間建築物の耐震診断・補強設計を行ってきた経験とノウハウを活かしてサポートいたします。
耐震のことでしたら、どのようなことでも構いませんので、どうぞお気軽にご相談ください。